コロナ渦の中、ようやく２０２０年７月中旬頃から、劇場も再開しはじめました。
劇場の密閉された空間では、感染の不安が大いにありますが、観劇好きにとっては、居ても立っても居られない状況ですので、５か月ぶりに観劇してきました。普段とは違う様子もたくさん見られたので、この機会に記しておこうと思います。
こちらの記事では、コロナ渦での劇団四季大阪劇場でのコロナ対策や、普段との違いも含めた、リトルマーメイドの感想レビューをお伝えしていきます。
大阪四季劇場の感染対策
事前メールでのお知らせ
●マスクの着用
●入場列の混雑緩和の為、１階席の人は開演３０分～１５分前、２階席の人は４５分前～３０分前の入場の推奨時間
●終演後の混雑を避けるための、席ごとに順次退場する場合あり
●サービスの中止→親子観劇室、飲食販売、クロークでの預かり、ブランケット貸し出し、字幕グラスの貸し出し、入場レシートの配布
●大阪府「大阪コロナ追跡システム」の活用（感染者がいたことがわかった時、大阪府から注意喚起メールが届く）
入口
入口で、サーモグラフィによる自動検温と手の消毒をしてから入ります。検温のカメラの後ろではスタッフが大勢、PCモニターを目を凝らして見ていますので、相当な気合の入れようです。スーパーやデパートの入り口に置いてある、スマホによる検温とは大違いだなと感じました。
ちなみに、入口で発熱がわかった場合は、中には入れませんが、チケット料金を返してもらえます。
ロビー
大阪四季劇場のロビーは、いつも大混雑しているのですが、今はガラガラ。ここの混雑を一番避けたいと思い、ギリギリまで劇場に入るのはやめておこうと思ったのですが、取り越し苦労でした。
ロビーの椅子は間隔を開けて座るように、張り紙がしてありますし、消毒液もあちこちに設置されています。
売店はいつもなら、長蛇の列で全然購入できないのですが、今ならすぐに買えます。
四季を応援するためにも、アリエルの刺繍ハンカチを購入しました。
客席
ソーシャルディスタンス使用になっている上、平日の昼間、さらに皆さん、劇場に行くのを渋っているのか、はたまた劇場が再開された事に気づかれていないのか、とにかくガラガラ。
座席は１階２列目までは空席になっています。どこの席も必ず両隣は１席あけてあります。今回２階C席に座りましたが、サイドブロックの３列は全て空けてありましたので、本当にスカスカです。いつも人気の無い２階B席は１列目しかお客さんがいない状態でした。
このスカスカ具合だと、コロナに絶対感染しようが無いと、深く安心できました。お客さんは皆さん無言ですしね。やっぱり、ちょっと劇場に行くのが怖かったけど、四季劇場に行く前に寄ったコンビニのほうが、１０倍密で感染しやすいと思える程でした。
開演前に、客席でスタッフが「携帯電話の電源オフ」の絵が描かれたプラカードのようなものを持って回るのが見られますが、今は携帯オフではなく「マスク着用」の絵が描かれたものを持って回っていました。
トイレ
お客さんの数が少ないですが、間隔を１メートル開けて並ぶため、トイレは結構並んでいる様に見えます。しかし実際は並んでいる人数は少ないので、すぐに順番が回ってきます。売店での列もそうですが、並ぶ列の所の横で、スタッフが前の人と距離を取るように促していますので、安心できます。
トイレの出口で、スタッフが消毒を持って待ち構えていますので、シュっと手に吹きかけてもらいましょう。手洗い場にも消毒は置いてあります。
リトルマーメイド 感想
さて、そんなコロナ渦でのリトルマーメイド観劇です。＜２０２０年７月２２日昼公演＞
２年ぶりのリトルマーメイド。コロナ渦仕様の演出になっているそうですが、どこがどう変わったのかは、全くわかりませんでした。
「携帯電話は完全防水でも切っておいてくださいね」という言葉からスタート。ここは海の中だからという導入と、注意喚起が同時にできる素敵な言葉です。
リトルマーメイドを２階席で見るのは初めて。基本、宙づりのワイヤーアクションが多いこの作品は、２階席との相性の良い事！アリエルがワイヤーに吊られて泳ぐ姿が、とても美しく、より細かく見えます。
海の中の幻想的な美しさと、カラフルな海の生物たち。この作品はとにかく見た目が美しいのですが、パートオブユアワールドでのアリエルのソロの歌声が、劇場に響く事で、より美しさが増します。最初の見所です。
歌い終わった後は客席から拍手が起きるのですが、お客さんの数が少ないので、拍手の大きさは２～３倍で一生懸命パチパチします。
私的に一番の見所は、セバスチャンが歌うアンダーザシー。これはサンバのリズムで、キャストもサンバの様なコスチュームで踊ります。もう、楽しくてノリノリ。
ソーシャルディスタンスのおかげで、体を前後左右に大きく揺らしても、隣に人がいないので、客席で思いっきりノリノリになれます。何なら立ち上がって一緒に踊ろうかって感じですw
今年はリオのカーニバルも、神戸まつりのサンバも見れないので、四季でサンバを楽しみます。
今回、お城のコックさんが変態的な声を上げて（超褒めています。かなりのツボ）セバスチャンを捕まえて調理しようとするシーンがめちゃくちゃ面白くて笑いが止まらなかったです。
最後は王子様と結婚。いつもより涙が出たのは、コロナ渦での再開に感無量というスパイスが加わったのもあります。
いつも思うのですが、アリエルとエリックが結婚の時に着る白い衣装の着替え、めっちゃくちゃ早くないですか？裏でどんな風に着替えているのか見てみたいものです。
大好きな演出は、アースラの足を一人ずつが担当して動かすのが、もの凄く好きです。アースラの手下感を感じさせます。それと、ローラースケートのうつぼに目がいきますね。蛍光で格好いいです。ヒトデの側転も地味に好きです。
アンコールは１度だけ。キャストが出てきたら、手が痛くなるまで思いっきり拍手！で幕は閉じました。
とても楽しく、美しく、面白く、本当に楽しい舞台でした。また行かなきゃ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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