細川千尋ジャズトリオ大阪公演(2023年2月25日 14時)へ行ってきました。
有名なミュージカル曲のジャズアレンジをピアノ、バス、ドラムの3人が演奏して下さいました。ミュージカルを知らない方でも、聞いたことのある曲がたくさんありますので、とても楽しい時間を過ごせます。
こちらの記事では、細川千尋ジャズアレンジ大阪公演の様子をお伝えしていきます。
細川千尋ジャズトリオ 大阪公演
ザ・フェニックスホールと公演プログラム
今回の会場は、大阪の、ザ・フェニックスホール。JR北新地駅からすぐの場所にあります。
会場は小さいけれど、とても綺麗です。ここのホールの特徴は、案内係がたくさんいる所。エレベーターガールもいますよ。
階段もコンパクトながら、シャンデリアやレッドカーペットで、品のある素敵な空間です。
プログラムをいただきました。
演奏者の、細川千尋さん、井上陽介さん、セバスティアンカプティンさんのプロフィールが載っています。井上さんは大阪出身ですので、今回は地元での公演ですね。
今日、演奏するのは、細川千尋さんの新しいアルバムの曲すべてです。
メリー・ポピンズのチムチムチェリー、
ラ・ラ・ランドのアナザーデイオブサン、
キャッツのメモリー、
レ・ミゼラブルの夢やぶれて
コーラスラインのワン、
オペラ座の怪人のミュージック・オブ・ザ・ナイト
あたりが、CMでも使われている曲なので、「聞いた事ある!」という方も多いのではないでしょうか?
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細川千尋ジャズトリオ 感想
今回、初めて生でジャズ・ピアノを聞いた、初心者の感想です。
前半の最後の曲の、ラ・ラ・ランドのアナザーデイオブサン。ノリの良いこの曲が、ジャズになると、さらにノリノリに!
客席からは掛け声が上がる中、客席、演奏者の熱量が上がって、楽しい雰囲気の中、まさに1幕を締めるにピッタリでした!この曲はジャズアレンジが合うんでしょうね。
2幕の1曲目はキャッツのメモリー。この有名な曲は劇団四季でも演じられ、映画にもなっていますので、一番聞き馴染みがある曲だと思います。
ジャズアレンジされると、しっとりとした雰囲気の中、元娼婦猫の悲しみや切なさ等、ミュージカルや映画を見ただけでは気づかなかった感情が、立体的に感じ取る事が出来て大変驚きました。こういう形で、キャッツをより深く知る事ができたのも嬉しいですし、今更ながら、「アンドリュー・ロイド・ウェバーは凄いんだな」という事を改めて知ることができました。
今までのキャッツのイメージは、<中身の無いミュージカルなのでどうでも良い>ものだったのですが、<普通のミュージカル>に昇格する程、メモリーの演奏が、私にとっては衝撃的でした。
オペラ座の怪人のミュージック・オブ・ザ・ナイトだけ、細川千尋さんのピアノソロで演奏されました。
個人的にオペラ座の怪人は、ミュージカルの中で一番好きですし、私もピアノを<ブルグミュラー中退>ゆるーく弾いているので、期待が大きい曲。
細川千尋さんが弾くと、こんな風に間を取るんだ!何でこんなにカッコよく、良い意味で汚い、強い音が出せるんだろう?手首のスナップどうなっているの?という、ジャズピアノの勉強をさせて頂く目線で見聞きしていました。クラシックとは全然違うなぁ。
トーク
演奏中にある、トークの時間。
細川さんは幼い頃にミュージカルに火の役で出演した事があるそうですが、親にも細川さんを見つけてもらえなかった端役だった事や、
スイスでのコンクール前にピアノの先生に「あなたは今のあなたのままで良い」と言われた話をされていました。コンクールに向けて頑張ろうと必死だったと思われますが、そんな素敵な一言を伝えてくれて、精神的に安定させてくれる先生は素晴らしいと思いました。
実は、この演奏会で一番記憶に残ったのが、この話です。私は「あなたのままで良い」と、誰からも一度も言われた事が無いので、その言葉がずっと欲しくて、今まで無駄に頑張り続けて空回りしてきたんだなと気づかされました。そういった意味でも、実りのある演奏会でした。
動画 細川千尋ジャズトリオ
演奏前の会場の様子を動画にしました。
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